新卒一年目で貯金100万円を達成できる三種の神器

新卒で就職して稼ぎだしたら貯金も浪費も自身の思うままです。どちらに向かうかは過ごしてきた環境に左右されるでしょう。世知辛い話ですが日本政府から直々に「老後は2000万の貯金が必要!」というお触れが出ております。

人口ピラミッドをみれば若者世代がもっとも多かった富士山型からツボ型へシフトしており、生産年齢人口では加速的に減っています。それに伴って一人ひとりが払う税金も増えており、もはや現状の公的制度だけで生きるのは無理です。

公的制度に頼らずに貯金して未来に備える必要があります。私は新卒一年目で100万円を貯金する目標を掲げて成功したので、心がけたことを記事に残します。

結論からいうと、必要な三種の神器は「節約・副業・投資」です。いずれも意識しないと出来ないため、出来る仕組みづくりを目指しました。

100万円を貯めた3つの方法

貯金を増やすには以下の三つのアプローチがあります。どれを行っても良いですが、全てを同時に行うことで最大速度で貯金を伸ばせます。

  1. 支出を減らす
  2. 収入を増やす
  3. 貯金自身に増えてもらう

2はビジネスを起こして儲かる仕組みを確立する必要があります。3もある程度の資金が必要ですが、新卒1年目から取り組めば大きな果実が実ります。

筆者は新卒1年目では1に尽力して100万円貯金を達成しました。そして徐々に2や3に進んでいくための準備運動をしております。まずは節約に全力で取り組みましょう。

1、節約で支出を減らす

まず最も大切なことは収支状況の把握です。一週間の支出を書き出しましょう。出てきた値を4倍すれば一か月の収入と支出のバランスが見えてきます。

収支を把握したら項目ごとにざっと分け、減らせそうな箇所を考えます。時間を掛けずに分けるコツは千円単位で適当に概算することです。

microsoftオフィスを導入されている方はエクセルで、そうでない方は無料の文書作成ソフトであるopenofficeの表計算を活用するのがオススメです。こちらで「download full installation」というボタンを押すとダウンロードできます。

ソフトを開いて以下のようなフォーマットを作っておくと家計簿を作る作業がラクチンです。

下記の家計簿は新卒でちょっとだけ残業がある筆者の実情に近い支出項目です。新卒1年目の方はご参考にどうぞ。ちなみに表の手取り収入は額面の収入に0.8を掛けて概算しています。

一か月家計簿
手取り収入額 支出項目 支出額 目標支出額 支出額との差 達成の方法
200000 住居費 55000 55000 0  
  食費 50000 50000 0  
  水・ガス・電気 20000 20000 0  
  電話代 6000 3000 -3000 格安SIMへ移行
  保険代 2000 2000 0  
  交際費 10000 5000 -5000 会社の付き合いを減らす
  交通費 5000 5000 0  
  娯楽費 20000 8000 -12000 土日に別の趣味を作る
  習い事代 0 0    
  貯金額 32000 52000    
           
  合計 200000 200000    

金額が減って我慢できるものか?

貯金に回せそうな項目を見つける秘訣は”金額が減って我慢できるか”を想像することです。削減をする際も”全削減”を目指さないことが肝になります。

例えば、筆者のように低賃パチスロに月2万円使っていたとします。他者からすれば浪費ですが、当の本人にとっては立派なストレス解消の趣味です。

完全に0円でなく半額に抑えるくらいにしましょう。筆者の例なら月1万円を貯金に回して、のこりは趣味につかっていました。

浪費といえど生活の一部となって精神安定に寄与している重要な項目です。一気に削減すると反動がくるため、少しずつ削っていきます。禁煙みたいなものです。

支出を減らすなら通信費から

通信費といえばスマホです。一人一台持つのが当たり前の時代になりました。未だに7000円/月のような高い料金を払っている方が多いです。もったいないので格安SIMに乗り換えましょう。

ざっくり一人当たり2000円/月に変わりますので、新卒の一人暮らしでも年で5-6万円も節約になります。家族4人であれば20万円/年ほど貯金できますね。

UQ mobileが通信速度・品質・価格面のバランスが取れていてイチオシです。よく品質が落ちるのではないかと心配されます。実際に誤差程度には品質が落ちますが、気になるレベルではありません。

現在ご利用の端末をそのまま用いて、MNPでキャッシュバック特典を貰いつつ回線を移行するのがもっともオトクな方法だと思います。

2, 収入を増やす方法

新たな収入源を確保できることが望ましいです。いちばん簡単なのは労働時間を増やすことですが、フルタイム勤務していて土日しか休みがない状況では非常に難しい。体を壊してしまって本末転倒な結果になります。 新卒一年目は仕事を学ぶのが仕事ですからね…。

そこでネットで出来るビジネスでお金を集めましょう。みずほ銀行などを筆頭に副業を認める動きが日本全体に広がっています。足りないなら自分で足せばいいの精神です。

GAFAと呼ばれている巨大企業はいずれもネットを味方にすることで世界に名を轟かせました。彼らもはじめは名もなき弱小企業でした。少しずつ企業活動を積み重ねて今があります。

個人の場合も彼らと同様で、纏まった金額が稼げるようになるには時間が掛かります。少しずつ実績を積み重ねて有名になった暁には副収入が得られるようになるでしょう。

趣味を利用した副業がオススメ

例えば自作アクセサリや自然物工作が好きなのであれば、作った作品をヤフオクやメルカリなんかに出品してみましょう。自分が得意なことに価値を見出してくれる人は必ず存在しています。

文章を書くことが好きならアフィリエイトをやってみましょう。小説を書いてそこに出てきた商品を説明してもよし、人生観や教訓を書き記したり雑記を書いて他者と交流するもよし。

上記のような創作的な趣味でなくてもビジネスには十分に生かせます。コレクションが好きな方ならその審美眼でいい品物をお店で安く買ってきて、ヤフオクに出品しましょう。中間マージンを取るセドリという手法です。本・ゲーム・骨董品・フィギュアなど品物は何でもアリです。

いずれの活動においても大切なことはカスタマーの信頼を集めることです。少しずつでいいから実績を作っていくことでお金を出してくれる人も増えていきます

3,貯金自身に増えてもらう

銀行で貯金しても0.01%/年以下しか利息がつきません。ちなみにこの利息で二倍にしようとすると7200年かかります。現状ではただ貯金することは財形手段としては非常に悪手です。

投資というのは今の価値を未来に据え置くこと

資本主義による経済は貨幣が回るほど富の総量が増えて発展し続けるものです。それに伴って物価はゆっくりと上昇していきます。下記は内閣府が発行している消費者物価指数のグラフを引用し、30年間の物価変化を簡単に解説したものです。

1980年から2010年にかけての消費者物価指数(物価)は1.3倍になっています。また、この値は2000年をピークとして現在まではほぼ横ばいです。データを見たい方は下記の内閣府へのリンクを参考にしてください。

https://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je12/h10_data05.html
内閣府≫平成24年度 年次経済財政報告  >  長期経済統計目次  >  物価

貯金したお金は常に目減りしていくものと認識する必要があります。この目減りに打ち勝って増やしていく必要があります。

投資でリスクを取ってお金を増やす

貯金したお金は何もしなくても変動のリスクに晒されています。どうせリスクを取るなら増えそうなモノに貯金を傾けましょう。

筆者が運用するならば株式指標への積み立てを行います。日本株は恒常的に弱いので世界で最も強い動きをする米国株の主要指標であるNYダウへ投資します。世界の誰もが知る大企業の株式が集まっているのがNYダウです。投資の初心者でも安心して資金を投じることが出来ます。

毎月一定額を購入するドル・コスト平均法での積み立てであることもミソです。この購入方法には以下の大きな利点があります。

  • 相場の波に左右されない安定した取得金額に落ち着く
  • いちいち値動きを気にせず済む

特に後者の値動きを見ずに済むことは精神的に大きな利点です。相場の世界は値動きを気にしていると精神的にけっこうキツイので、何も考えずに済むことは幸せな限りです。

新卒一年目なら米国株

下記にNYダウの1985年から現在までの値動きを記しています。経済の拡大に伴って綺麗に右肩上がりになっています。対して日本株の主要指標である日経225は右肩上がりにはならず先行き不透明なままです。

単純に経済成長(GDP成長率など)においてアメリカがぶっちぎりの世界一位であり、経済活動の中心地だからでしょう。これからの日本は人口減で労働人口も減って徐々に衰退していくことが目に見えています。

NYダウ指標の価格変動

お金自身に増えてもらおう

ここまで述べた通り、収入を増やして支出を抑えて纏まった貯金を作り出すことが先決です。次にその貯金を投資に回して新たなお金を創出することを目指しましょう。

すでに年金はマクロ経済スライドの連発であてになりません。生活保護という最後のセーフティネットも、厳しい緊縮策を敷いているため受給資格を満たしていても門前払いされるような有様です。

そこで頼れるのは正しい知識と自己資金のみ。新卒一年目の今から強い心がけを持って、未来を見据えた行動をするのが大事です。

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