就活の合同説明会は他業界を見る

年中どこかで就活イベントが行われています。とくに年末から4月にかけては学生の就活への意識も向上するためイベント数は激増します。

就活イベントでは巨大な会場に学生が枚挙して押し寄せます。その様子を見ていると”自分は出遅れていないか”と疑心暗鬼になりがちです。

安心してください。

合同就活イベントで企業担当者と接点を持って内定に近づくことはほぼ不可能です。出遅れてなどいません。

合同説明会では業界の就活情報を集めるべし

合同説明会はリクルートやマイナビといった就活斡旋業を営む企業により運営されています。

出展企業はお金を出して学生とコンタクトをしています。目的は少しでも自身の企業を知って貰うことです。

合同説明会の就活ブースで説明しているのは広報や技術社員であり、現場には採用担当者が不在なことが多いです。

経験として就活ブースの7割に採用担当者は居ません。この事実をしっかり頭に入れて挑みましょう。

志望企業ブースは顔見せだけする

新しい企業を知ることに合同説明会の価値があります。当然ながら説明される内容は企業HPを見れば分かる基本的な情報ばかりです。

加えて採用担当者もいないとなると志望企業を回る意味がありません。参加カードを企業担当者に渡すだけして帰ってきたらよいです。

その他の時間は少し興味がある企業を中心に回っていくのがコツです。

専攻に近い業界で就活先候補を増やす

例えば花王やライオンなどのBtoCメインの化学素材メーカーを志望しているならば、化学中間製品を扱う信越化学工業や日産化学などのBtoBメーカーを中心に見てみるという具合です。

自分が思った以上に同業他社にしか目を向けていない場合が多いです。少し焦点をずらすだけで素晴らしい企業を知ることが出来ます。知っていないと選択肢に入らないため探索は大事です。

様々な企業を見ていると面白そうな企業に出会うこともあります。その企業に出会ったら、どんどん質問して企業へのイメージを膨らませましょう。

このような回り方は就活を初めて間もない就活生が、志望業界にある就活先を把握するためのステップとして有効です。

合同説明会ではズレた企業を就活先として意識する

ぜひ就活生に試してほしい合同説明会の利用法です。

化学系の学生なら思い切ってトヨタなど自動車関連、パナソニックなど機械関連、GSユアサなどバッテリー関連を強く勧めます

化学系学生は多くが化学系企業にエントリーしがちなため、化学メーカーは激戦区になります。しかし大手機械会社にはあまり化学系が応募してこないです。

バッテリーも自動車も精密機械も化学素材なくしては語れません。

会社としては化学系学生が一定数欲しいわけです。しかし機械系企業だから化学系就活生からの応募が非常に少ないので困ってしまうわけですね。

そこで機械や電池関連といった少し離れた分野に興味を持つと就職の選択肢が一気に広がります。しかも化学系の応募が少ないので穴場なわけです。

気になる企業の担当者に化学系学生は欲しいのか、とぜひ問いかけてみて下さい。採用担当でなくても技術系であれば、会社で活躍している人のバックグラウンドを気軽に答えてくれると思います。

合同説明会で名刺を渡す就活は絶対にNG

稀に就活生が自分の名刺を刷って企業担当者に配っているのを見かけることがあります。自分で自分の評価を下げる行為なので絶対にやめてください。

そもそも名刺は取引先を覚えるための重要な資料です。働いていると何百・何千という名刺を管理する必要があります。それだけで非常に大変な作業です。

重要ない学生の名刺なんて渡されたら”ふざけんな”と思ってしまいます。

取引先の名刺と一緒に保管するわけにもいきません。また「名刺はその人間の顔」という意識があるので無碍に捨てられず、とても邪魔です。

就活生はちゃんとエントリーシートでアピールしましょう。名刺なんて間違っても渡さないでください。

面白そうな業界は片っ端からみていく

業種が志望に近い企業のブースが空いていれば座ってみましょう。担当者に業界の勢力図やモノづくりのフローを聞けば新しい知識が獲得できます。

新しい企業を見るときは業界の市場規模を伺ってから売上高推移と営業利益率と社員数を見ていました。会社の成長性でいうと売上高が右肩上がりに推移していると成長著しい企業です。

売上高100億円以上になら利益率もしっかり見て、潰れない会社なのか、上場企業か否か確認するのが大切です。

会社の労働環境については若手を捕まえて質問してみるのが一番です。ぐいぐいと迫れば残業の多寡や人間関係の良否を教えてくれると思います。

合同説明会の服装はスーツが無難

合同説明会でよくある「服装自由」という文言。その言葉に釣られてカジュアルな服装で行くと、殆どの人々がスーツで驚くことが多々あります。

服装自由といわれているのに、律儀な日本人はスーツを着てくるひとが大半です。あまり浮きたくなければスーツにしておくのが無難かと思います。

腐っても「服装自由」なので、本人がよければ服装なんてジーパンとポロシャツでもいいです。ブース担当者も欠片も気にしていないので安心してください。

就活の合同説明会は他業界を見る まとめ

・合同説明会は内定には繋がらない情報収集の場

・志望企業のブースは顔出しだけする

・他業種をメインに話を聞く

合同説明会
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