就活の早期化により就活資料の準備をさらに急がねばならない状況にあります。とくに理系院生ではガクチカに加えて、研究概要の説明資料を作る必要があります。
夏のインターンまでに就活資料を作る
就活の前哨戦として夏と冬にインターンがあります。就活早期化の流れはありますが、とくに売上高500億円をこえるような大企業では時期は何か月も早まるといった状況ではありません。
就活生に聞いたところだと平均1か月ほど就活が早期化しています。2月には早い企業では秘密裏に選考面接が始まっているイメージです。
来年度に予想される化学系の就活はざっくり以下のスケジュールです。

知っておきたいインターン3か条
- 夏インターン用の資料準備を必ず5月中には終わらせる
- 夏インターン後には資料を”完成”させる
- 冬インターン=説明会と心得る
1に関して、夏インターンの応募締切が5月末の企業が多いです。これに間に合うように資料を準備する必要があります。資料が不十分だと面接までたどり着けずに終わる可能性があります。
本番に弱いタイプの人ほど夏インターンで面接を受けるべきです。複数企業に応募して必ず面接まではこぎつけましょう。
2に関して、夏インターン後は添削後資料をブラッシュアップします。ここで完璧に完成させてください。
冬インターン応募時は企業選定や企業へのエントリー作業で忙しいです。加えて院生ならば修論も近づいてきて大忙し。後になるほど苦しくなるので早めに終わらせましょう。
3に関して、冬インターンは説明会の場として用いられます。ryunnが就活した際も、冬インターンへ参加した人のみがエントリー可能な企業が複数ありました。
昨年2019年度からの変化点
これまで冬インターンのフィードバックを受けてから資料修正②に2か月掛けられました。しかし冬のインターンが前倒しされると1か月しかなくなります。
ほぼ冬インターンから待ったなしで面接~内定へ駆け抜けるため、就活が開始される前に準備は必ず終わらせてください。
就活までに用意したい資料一覧
インターンは就活を楽にする準備期間です。この期間内に下記の資料を推敲なしで提出できるクオリティに仕上げておく必要があります。
- 研究概要
- 学生時代に学んだ専門分野や、研究に対する取り組み
- どのように研究に取り組んだか。そこから得たこと
- 学業や研究以外の活動で、学生時代に力を注いだこと
- 自身が自覚している性格の強みと弱み
- 心がけている事柄、自己啓発として取り組んでいる事柄
- あなたにとって”働く”とはどのようなこと
- 就職先の企業を選ぶポイント
- 個性や経験、専門性・習得技術などを通じて、どのような研究者になりたいか
- 取り組みたい研究技術開発の内容、または関心のある分野について
- 入社後のキャリアについて思い描くこと
それが出来ていればどの企業のES設問でも困らないと思います。ハードワークなので出来る限り早めに取り掛かって資料完成を目指すことをお勧めします。
研究概要は図表で見やすく簡便に
研究概要は図表入りのA4で1ページ版および2ページ版を必ず作成しておきましょう。
大切なのは図表を盛り込んで”イメージ”を聞き手に伝えることです。間違っても研究内容を詳しく話してはいけません。
例えば初めてクラシックコンサートに行ったとします。通な人に専門用語を使って説明されたら、素人のあなたは理解できるでしょうか。残念ながら無理だと思います。
同様に面接を聞く相手は素人です。出来るだけ簡単に中身を説明して、何に利用可能か、どれくらいコストが掛かりそうかを話しましょう。とくにコスト面の話に面接官は目を輝かせて食いついてきます。なぜなら良い製品でも利益を生み出せなければ意味がないことを知っているからです。
技術面接で研究内容紹介するコツについては下記の記事をご参照ください
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余力があれば技術発表スライドも作成を
技術面談を意識する必要もあるため余力があるなら、パワーポイントでの発表資料も作っておきましょう。
スライドは研究内容の説明を3割程度にしましょう。
残りの7割はどのような分野に利用可能か、コスト的に成立しそうかを検討するとよいです。切り口が企業人目線になるので、とても高い評価を頂けると思います。
技術発表スライド:3次面接 ~ 最終面接