一次面接から交通費は出ない

面接で貴社に赴くのも何かとお金がかかるモノ。遠い場所ならば交通費が片道で1000円を超えることもザラにあります。そこで化学企業の面接では交通費が出るのかについて記述しようと思います。

残念ながらタイトルのように一次面接から交通費を出す企業は殆どありません。

面接の進み具合で交通費が出る確率が変動する

30社ほど化学系メーカの面接を受けた筆者の経験としては、殆どの企業は一次面接には交通費を支給しません

大手メーカーでも零細でもベンチャーでも一次はとにかく支給しないです。それはもちろん会社説明会でも同様です。

高度経済成長期には説明会に行くだけで交通費が貰えたという逸話があります。売り手市場である現在でも、企業のお金遣いはバブル時期に比べて辛口になったといえます。

各説明会や面接で交通費が全員に支給される企業は筆者の独断と経験から以下のような割合になります。

  • 説明会 : 0%
  • 一次面接: 5%
  • 二次面接:60%
  • 最終面接:95%

化学系で就活をする中で一次面接でも交通費を支給してくれる会社は自動車メーカーみたいな名前の化学メーカーの一社だけでした。

交通費を貰った上にタクシーで駅まで送って貰った経験は忘れられません。まさか一次面接でそんなことをする企業があるとは思いませんでした。その会社はエントリーシートでめちゃ落とす企業なので母数が少なかったのでしょう。

一次面接でも遠方の就活生は交通費が支給される

もっとも多かった交通費支払いのパターンが、近隣に住んでいて片道何千円かを超えない人については全く払わず、遠方から面接に出向いている人には出すという方式です。

各説明会や面接で交通費が遠方の学生に支給される企業は、大中小企業全てを総合すると以下のような割合かと思います。

  • 説明会 : 20%
  • 一次面接: 30%
  • 二次面接: 90%
  • 最終面接: 100%

大企業に限っていえば2次面接から交通費を全額負担してくれる企業が多いです。母数も少なくなるのに加えて、入社候補者なので少しでも印象を良くしておきたいのでしょう。

面接会場までの交通費額について

交通費が支払われる場合でも例えば面接会場までの距離にかかわらず一律1000円支給だったり、片道のみ支給という場合があります。感覚にしてこういった”簡易”交通費支給は全体の半数程度はあった覚えがあります。

ROE10%越えの報道もあるように、日本企業の稼ぐ力はここ数年で高まってきています。しかし内部保留を貯め気味のキャッシュリッチ企業も豪快に交通費は使ってくれないので嘆かわしい限りです。

面接会場での交通費の支払われ方

交通費支給方法としては行った先で現金支給が多かったです。次いで通帳を持っていって振込で支給する方法です。

たいてい面接案内に三井住友・みずほ・三菱UFJのどれかの通帳を持ってきて欲しい旨が書いてあります。持っていない場合は、ゆうちょ銀行などでも対応してくれました。

支給は自分が乗ってきた路線を覚えておいて、紙に記入して担当者に渡す方式が殆どです。金額が多少増えるような路線を書いてもバレはしません。

ただし”交通費請求が妥当か”はナビタイムなどで人事が確認しますので明らかな遠回りの路線とかは書いちゃいけません。合否に影響しますよ!

まあ偽ったところで近場なら数百円程度しか得になりません。変に疑われると選考結果に響くので正直に書くのが一番無難です。

遠方の学生が交通費を削減する方法

遠方から飛行機を使って就活する場合、面接の度に赴くことを考えると就活の交通費だけで60万円とか掛かってしまいます。その補填として二次面接以降で払ってくれる企業からの交通費支給を上手く利用できます。

都市部でビジネスホテルに泊まりつつ1~2週間で二次面接や最終面接を沢山受け、往復航空運賃をそれぞれの企業から受け取るのです。5往復分とかの金額を受け取ればビジネスホテル代も軽々賄えるのではないでしょうか。

田舎から都会へ就活していた友人は一回やってきたら東京の友人宅にずっと泊まってお金を浮かせながら、色々な面接に一気に出て20万円稼いだらしいです。そこまで稼ぎ出すのは強靭な肉体と精神を持った男だけですが……。

この交通費削減方法は金銭面では優れていますが、以下の点において厳しい就活になるのは覚悟しないといけません。

  • 企業一つ一つへ丁寧に対策する余裕がなくなる
  • 研究室で同期と情報交換ができない
  • 過密なスケジュールを組まざるを得ない

選考としては不利になってしまうことは否めません。ただどうしてもお金を浮かせないと就活できない方には朗報だと思います。

就活でかかる交通費のイメージ図
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