

学会のリクルーターは採用制度への権限が強い
参加カードの意味は企業ごとに違う
リクルーターの言うことは話半分に聞こう
リクルーター制度での引き抜きは羨ましいか
就活開始前に就職先が決定すると未来への安心感から心躍るような嬉しさがこみ上げます。そのせいで「その企業でよかったのか?」という観点を見落としたら大変なことになります。
リクルーター制度を用いて、就活なしで内定先を決めるメリットとデメリットを挙げます。
引き抜かれるメリット
- プレッシャーがないので精神衛生に良い
- 仲間から羨望の眼差しを向けられる
- 就活にお金がかからない
”必ず内定しなければならない”というプレッシャーがないのは間違いなくメリットでしょう。口下手だと就活で内定を貰えず精神を傷める人も一定数いるので。
地方から就活する場合は数十万円、下手すれば100万円ほどのお金が移動費や宿泊費で消費されます。就活しないことは金銭面でも大きなメリットです。就活中に移動費などを上手く節約する方法を下記の記事に記載しているので興味があればご覧ください。
面接で貴社に赴くのも何かとお金がかかるモノ。遠い場所ならば交通費が片道で1000円を超えることもザラにあります。そこで化学企業の面接では交通費が出るのかについて記述しようと思います。 残念ながらタイトルのように一次面接から交通費を出[…]
引き抜かれるデメリット
- 他の企業を知らずに終わる
- マッチング採用なので部署から出られない
- 研究室で無駄にこき使われる
- 就活中には疎外感を感じる
研究室でやっている研究が自分のやりたいことではない場合は、引き抜き内定を承諾する前によく考えましょう。企業でも同じ研究をやり続ける可能性が濃厚なので、ほかの仕事に挑戦したいならば断わるべきです。
引き抜き採用=部署とのマッチング採用なので簡単には他部署に転属できません。この事実が後々になって問題になるパターンもあるので気を付けましょう。
転属したいという悩みは仕事面というよりも人間関係で出現する可能性のほうが高いです。人との相性ばかりは運ゲーになるので、できれば転属がやりやすい一般採用で入社したほうが動きやすいとは思います。
就活期間中は同期がいないので疎外感を感じます。また就活しないのを良いことに教授から仕様もないタスクが雨のように降ってくることもあります。覚悟しましょう。
リクルーターに採用権限は殆どない
皆さんの元に来るリクルーターの大半は顔見知りの先輩です。つまり技術系の平社員が来ているということ。本気で仕事の話を深堀りするなら、仕事に慣れている5年目くらいの人間が来るべきです。
なぜ新人の若手をリクルーターとして自らの研究室に行かせるのか。それは以下のようなメリットがあるからです。
- 知っている先輩だと企業に対する警戒心がなくなる
- 大した仕事を持っていないので若手社員は動かしやすい
- 他人に会社説明をする体験が若手社員の成長につながる
筆者も就活生のころは「このリクルーターと仲良くしていれば内定が近づくかも」と思っていましたが、基本的にはリクルーターに採用権限はありません。リクルーター制度という大義名分のもとに会社の人事に頼まれて来ているのです。
就活でいくつも面接を受けましたが、中堅の技術職でさえビクビクしながら技術面接を行っていることがよくありました。会社生活の長い人で採用での合否判定を任されるのは荷が重い仕事です。いわんや平社員が採用権限を持っているわけがないのです。
リクルーターに気に入られれば内定されやすい
リクルーターには採用権限はありませんが、人事部に掛け合う行動を起こすことができます。したがって熱烈に気に入られれば、人事部と掛け合ってくれるかもしれません。その場合はリクルーターも採用責任の一端を担うことになるので、通常業務に加えて学生のフォローなどの採用手伝いを任されてしまうでしょう。
リクルーターとしても仕事が増えるので面倒だと思います。よほど情熱のある人でないとやらないでしょう。なので貴方を入れたいと思わせるように行動するのが肝心になります。どの企業でもリクルーターがゴリ押しする学生には何らかの特典があります。上手く気に入られれば特別な採用フローに乗れるので頑張りましょう。