SPI対策は学力より性格診断の方が重要

就職活動の基本的なフローは説明会を経てエントリーシートを出し、一次・二次など面接に進んでいくことです。

SPI試験はエントリーシートを提出後に企業から「この会場で受けてください」という指定が来ますので言われた通り受けに行きます。従って受験の時期としては3月上旬から中旬にかけてのイメージです。

SPIとはなんぞや?

簡単にいうと企業が学生を採用する際に課すセンター試験みたいなもんです。本当はSPI3という名前です。少し前まではSPI2だったのですが性格診断の項目が少し改修されて現在のSPI3という名前に落ち着きました。

新卒で化学系就活する方は絶対にSPI3だと思います。じゃあどんな試験やねんということで以下にその特徴を纏めました。

  • 学力診断(数・国)と性格診断がセットになったマークシート形式テスト
  • 何度でも受け直せる
  • 専門の施設でパソコン上でマウスを用いて回答する
  • 自己採点は出来ない(なんとなくの出来栄えは分かる)
  • 一度いい点を取れば他の企業に使いまわせる

対策はいつから始めるべきか?

センター試験と違って出題される問題より簡単です! はっきり言って対策という対策は必要ないと思います。個人的には就活準備をしている1月や2月にちょろっと問題集を買ってきて解いてみるくらいでいいと思います。

僕は以下の本だけ買って勉強しました。これもページをパラパラ捲ってみて自分がミスしそうな個所を重点的に解いてみた程度なので深く対策する必要はありません。

SPI3でお勧めする問題集です。これを解くだけで大丈夫だと思います。

【主要3方式<テストセンター・ペーパー・WEBテスティング>対応】これが本当のSPI3だ! 【2020年度版】

傾向としては、数学は難問ではないけど計算が面倒なものが多く「頭の柔らかさ」を見るための試験。国語は「文章を素早く間違えず読める」かという試験というイメージです。

二項目ともセンター試験を経験した人ならば特に対策しなくてもある程度の特典はゲットできます。したがって優先度は「企業の面接対策の片手間」という位置づけで対策をすればいいと思います。ぶっちゃけ、めちゃ重要な項目ではありません。

企業が合否に利用する項目は性格診断

実はSPI3対策はパラパラと適当にやればいいと書いたのは企業が合否判定に利用するのは専ら性格診断の方だからです。はっきり言うと学力検査に関してはよほど変な点数を取らなければ影響しないと思います。

SPI3の診断項目で最も大事なのが「挑戦」か「穏やか」かという二種のタイプ分けです。企業によってどちらの学生を好んで採用するかは異なります。

企業が好む性格は個別説明会を見ればわかる

企業の顔ともいうべき説明担当者の雰囲気をよく観察してみて下さい。

穏やかな雰囲気でぼそぼそと話すような担当者の場合は高確率で「穏やか」志向。ハキハキと効率よく大きな声で物事を説明する担当者の方ならば「挑戦的」志向であることが多いです。

二種類の性格に寄せたテスト結果を持っておく

筆者が取っていた作戦は「穏やか」と「挑戦的」に寄せるように回答項目を調整した二種のSPI3テスト結果を持っておくことです。説明会を聞いて求めていそうな性格に寄せたテスト結果を送信していました。実際、殆ど落ちませんでした。

しかし就活が終わってから企業の内定者を見てみると、結局はその学生の性格にマッチした企業に内定を頂く結果となっていることが殆どでした。

ですので上記のように偽ったテスト結果を送信して面接に赴くというのは、学生と企業の双方にとってあまり利のないことかもしれません。ただ就活テクニックとしては非常に有用ですので、有利に就活を進めたい方は挑戦してみてもいいかもしれません。

問題のタブ数で自分の正答率が分かる

SPI3では回答者の正答率に応じてリアルタイムに出題する問題を変化させてきます。ちゃんと正答出来ていると一つの問題文に対して複数の問いがタブとして表示されます。

タブの数は回答者が正解を重ねていくと次第に増えていき、最大で4つのタブが一つの問題文に対して表示されます。この4タブを見れたら試験はかなりいい点を取れていると思って問題ないと思います。

全て正答していたとしても必ず4タブが出てくる訳ではないという情報もあります。少なくとも正答率の指標にはなっているので、自分が何タブまで見れたかという点も出来を推測する上で判断材料にするといいと思います。

問題の答えは開示されない

センター試験との大きな違いは問題の答えが最後まで開示されないところです。

システム内部で問題を使いまわしており、問題の入れ替えも恐らく年1回程度しか行われていないものと考えます。(様々な検証を行ったうえでの推測です)

だからその年の答えが受験者に拡散してしまってはテストの意味がないので、開示しないのでしょう。

まとめ

企業は適性試験=性格診断試験 として捉えています。したがって学力面においてはそこまで大げさな対策はいらないと思います。

企業と学生を適切にマッチングさせるという意味ではこのSPI3は大事なフィルタリングの役割を担っています。ですのでお祈りメールが来ても「性格が合わない企業なんだな」と割り切って就活を続けるようにしてください。

きっと最後に内定する企業は「性格にマッチした」企業になると思います。

まずエントリーシートを通過させるのが大切です。よければ下記記事が参考になるかと思います。

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