就活面接攻略

面接を就活対策のメインに据えよう

就活は面接が上手い人間が内定を手にします。エントリーシートはマトモに書けば落ちる原因にはなりませんし、SPIもある程度対策をすれば恐れるに足りません。落ちる理由で圧倒的に多いのは一次面接や二次面接です。

就活対策のウェイトとしては面接に7~8割の時間と労力を割くべきです。そのためには事前にエントリーシートの記入内容を完璧にして、TOEICやSPIなどの種々のテストもある程度の対策をしておく必要があります。

ここでは就活の企業選びからインターンシップの参加、および面接に至るまでの対策をみていきましょう。

就活先にどの企業を選ぶか

世の中には多くの企業があります。業種は専攻している科目で決まってきますが、同業種の中での企業を選ぶかは難しいところです。

ryunnとしては「会社規模に焦点を当てて就活する」がひとまずの解答だと思っています。ようは大企業を優先して受けるべきということです。

もし自身にマッチせずに転職する際にも、企業のネームバリューは自分の肩書として効いてきます。したがってファーストキャリアは有名企業にしておいたほうが無難です。

まずは就活開始の約一年前に開催される夏のインターンへ参加することがスタートダッシュを決める上でとても大切です。それまでに興味がある分野や企業を吟味しておきましょう。

しかし大抵の人は働いたことないのに目指したい仕事なんて分からないモノです。ひとまずは研究室の先輩の就活記録から良さげな企業を選んで志望企業の候補とすればよいと思います。

その理由は研究室ごとに得意な(合格しやすい)企業が違うからです。

先輩が受けている企業は代々合格者が出ている企業です。企業側も毎年同じ研究室から人材を取っているということは、その研究室の人材ならば信頼に足ると考えている証ですので合格しやすいともいえます。

企業選びの参考になる記事を載せておきます。

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インターン対策から就活開始

インターンには夏と冬があります。夏のインターンシップは受け入れ人数が少ない代わりにOJTで濃厚な職場体験ができます。冬のインターンシップは受け入れ人数がとても多く、プレ説明会および顔みせの意味合いが強いです。

夏のインターンシップでは技術系社員と密に触れ合えるため内定の可能性がぐっと上がります。体感では参加者の3-4割は内定していると感じています。

冬のインターンシップは人事が開催するプレゼン紹介と技術社員との簡単な懇談会をメインとした表面的なコンテンツです。何社も参加した体感では、この場でアピールしても内定に繋がる要素は殆どないと思いました。

夏のインターンシップを就活の入り口にすべし

夏のインターンは6-8月ごろに実施されるため、実際の就活開始にはまだ半年ほどあります。のんびりしている就活生はまだエントリーシートや履歴書対策が完成していないと思います。

したがって優位に立ち回るために4月中には履歴書とエントリーシートの内容を完璧にしておく必要があります。詳細なエントリーシートの内容については下記に紹介するリンク先をご参照ください。

夏季インターンシップは4月中に完成させたエントリーシートが通用するかを見極めるための機会として利用します。複数応募を行って一つも面接まで辿り着かなければ、エントリーシート内容が悪いと判断できます。

夏季インターンシップ後には面接内容とエントリーシート内容を再度磨き上げて、次回の冬季インターンシップまでに完璧な内容に仕上げるという作戦です。このようなマイルストーンで進めるとスムーズに就活をこなせます。

それに夏季インターンで完璧な添削済みのエントリーシートと履歴書が仕上がっていれば、それだけ面接対策に時間を割けます。就活面接はバイト面接とは異なる厳かな雰囲気ですので、緊張しがちな人は上手く話せないでしょう。

相手に自分をアピールするのが苦手な方は早めの対策をして、万全な状態で面接に挑みましょう。就活早期化は年を追うごとに顕著になることが予想されます。突然の就活ルール改変をされても大丈夫なように準備すると心の安定にも繋がり、なにごとも上手く進みやすくなります。

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理系メーカーは就活開始が遅め

化学メーカーはデベロッパーや銀行などよりも選考が遅めです。本ブログで取り上げるような企業群ですと2月から就活解禁し、4月ごろに内定のピークを迎えます。

現在も新卒一括採用を見直す移行期なため就活開始が早まる可能性はありますが、大企業は経団連に近い存在であるため新興のIT企業のように元々の就活時期を完全無視した採用は行いません。

ただしユニ・チャームやP&Gのような外資系メーカーは選考時期がとても速いので注意しましょう。現状では1月~2月で採用面接を終了するイメージです。

就活の競争率を下げる裏技

業種や企業名などは知名度の高いモノに偏りがちです。実は専攻が直接活かせる企業に入らないほうが重宝されるし、就活もラクなのをご存じでしょうか。

化学系なら王道は化学メーカーだけど、実は自動車とか電池といった産業機械の大手などの方が引く手数多です。殆ど同じ専攻の人が受けに来ないので競争も緩くて穴場です。

研究室の先輩はそういった知識がなく、専攻そのものを主体とする企業に応募しがちです。例えば機械専攻だからパナソニックやトヨタに応募するような具合です。

機械は何を製造するにしても必要ですので、一見機械とは関係のない製薬会社や食品メーカーなどでも大変重宝されます。このように自身の専攻と一見して関係なさげな企業を目指すのが競争率を下げる裏技のような就活方法といえます。

詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ

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遠方への就活ならお金の工面を

遠方から就活を行うなら面接前に金銭面の心配もした方がよいです。飛行機を利用や新幹線を利用するなら就活全体の移動費だけで50-100万円も掛かってしまうこともあります。

大抵は遠方からの就活生だけは例外的に支給してくれるところも多いものの、 大企業でも一次面接で交通費支給のない場合もあります。二次面接以降は大抵が交通費支給アリです。

遠方からの就活は費用面も労力も大変ですが、一度の渡航で複数の面接を一気に片付けられれば企業から何重にも請求してお金を稼ぐ芸当も可能になります。詳しくは以下の記事をご覧ください。

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企業面接へ対策しよう

エントリーシートが通過すれば一次面接です。面接は一次、二次と段階が上がるごとに偉い人と対面することになります。最終面接では基本的に役員や事業所長などとお話をすることになるでしょう。

人気企業の一次面接は志望者を効率的に捌く必要があるため、若手の素人社員が面接をすることが多いです。彼らは人を見極める力を持っていないため一次面接は運の要素が強くなります。落ちても気にしないようにしましょう。

二次面接以降では目が肥えている人事や技術者が在籍するため、必然的にプレゼン力の勝負になります。とくに最終面接付近で研究テーマを社員に紹介する技術面接では多くの学生が失敗に陥りやすいため注意が必要です。

社員に気に入られるプレゼンでは研究概要を簡単に説明し、製品化に向けたコスト感や日程感を示す必要があります。その理由と詳しい資料の作成方法については下記にて説明しています。

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逆質問への答え方

いずれの面接でも最後に逆質問の機会は必ずあります。企業研究をすれば一つや二つは聞きたいことがあるものです。志望度の高さを示すためにも逆質問は必ずしましょう。

新卒採用でも転職採用でも、内容は仕事に対してポジティブに発言しないとマイナス評価になりかねません。とくに新卒はポテンシャル採用なので、どこまでもまだ見ぬ仕事に対する情熱をぶつけましょう。

転職採用では自身のキャリアと仕事内容を擦り合わせ、特別な家庭事情などもあれば話しておかないとお互いに不幸な結果になります。

最終面接では役員や社長と初めて顔を合わせることになります。仕事へのやる気を示す意味でも最終面接での逆質問は必須といえます。逆質問の例を下記に記しましたので参考になれば幸いです。

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面接は慣れが命

面接は慣れが5割、伝え方が5割を占めています。慣れは場数を踏んでいくことで成長していきますが、伝え方は面接に造詣の深い第三者に指摘してもらわないと改善しません。

とくに就活スタート時の4月頃は殆どの就活生は誰も上手く面接の受け答えができないものです。この時期に上手な面接を武器に出来ると落選知らずになります。

たとえインターンシップの面接であっても無対策に突っ込むとヤケドする恐れがあります。夏季インターンシップの参加者選考面接が始まる6月頃までには就職課にいる第三者の職員に模擬面接などを実施してもらいましょう。

就職課が難しい方はハローワークにも若者の応援のために専門で相談に乗ってくれる窓口があるので積極的に利用しましょう。使えるモノは何でも使って本番までに経験値を貯めることが重要です。

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筆者の就活面接体験記を公開

某メーカーでの本番面接で聞かれた内容と筆者の答えを綴っております。また同時にどう返答すれば良かったかの考察を載せております。ご参考にしてください。

面接が終わるたびにダメだった点のフィードバックは必ずしましょう。同じ失敗を繰り返してしまうと勿体ないこと極まりないです。

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就活では移動スタイルにこだわろう

筆者は就活で一日に3か所の説明会を巡ったことがあります。移動がメインになるため疲労を軽減する施策を盛り込む必要があります。

人間は疲れると眠くなります。沢山の企業研究や面接対策を詰め込むためにも服装や持ち物で移動の負担を軽くしましょう。とくにビジネスバッグを3wayにしてリュックにしたり、衝撃吸収のある靴を履いたりすると嘘のように移動が楽になります。

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面接結果を待つべき期間

大企業ほどサイレントお祈りと呼ばれる「通知のこない」不採用があります。

面接後にずっと結果が来ない場合は、”不採用”だと確信して次に臨みましょう。もし後々に連絡が来たとしても、相手が積極的に採用しようとしていないわけですから望み薄です。

とくに最終面接では合否の判定が気になって眠れないと思います。

下記でサイレントお祈りがなぜ勃発するのか、最終面接の合否連絡はどれくらいの期間でくれば期待できるのかを解説しています。

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