就活内定のための7か条

3月中旬ともなると説明会と一次選考が入り乱れててんやわんやします。就活を進めるなかで筆者の経験に基づいた化学系就活生が守るべきルールを記述します。

応募企業は30社以内に絞る

3月のスタートと同時に何十社にもリクナビやマイナビなどを利用して様々な企業にエントリーすると思います。

しかし実際に選考に乗るためにエントリーシートを書く労力、選考に赴く時間などを考えると頑張っても同時並行できるのは30社が限界です。

それ以上になると選考が一日に二回なんて日も出てくるため企業研究も満足にできず、面接時に勉強していないことが見え透いてしまいます。

行きたい会社ならば企業詳細は必ずチェックしているはずなので、最低限「その企業のどんな製品が主力だけど自分はその企業のどんな製品になぜ興味を持って面接に来たのか」を担当者に伝えられるようにしましょう。

どの企業を受けるにしても最低限の知識をインプットする時間は必ず必要です。

面接での志望動機は迎合した書き方を

一つ上で解説した事項と被りますが、大切なことなので二回書きました。

正直な話をするとESでは適当に差し障りないこと書いて送っても通過することが多いです。恐らく大学名・学科・研究室名と各項目がきちんと埋まっているかどうかしか見ていない気がします。

裏技として最悪時間がなければ過去の先輩が通過させたエントリーシートをコピペして書くだけで通れます。

ただ通過後の面接は提出したエントリーシートを基に面接官が質問します。そこに当たり障りのないこと書いてあると、いちいちその会社の特色に迎合して話を盛らなくてはいけなくなります。はっきり言ってハードルが上がります。

したがって目指す会社の特色は予めエントリーシートに軽く盛り込んでおいて、その項目の理由付けを口頭で行うようにしましょう。

要点が絞れるので喋りやすいですし、面接の前日に何を話そうか考える際にも道標になります。

個別説明会は就活への入り口

企業の個別説明会は説明会だろうと侮ってはいけません。基本的に個別説明会が選考フローに乗るための第一関門です。

ここで会社独自のESを回収(または配布)されて、後日に合格者のみに一次面接の日時が送られてきます。

たまに「一度、夏に聞いたから別にいいか」と個別説明会に行かない人がいますが、個別説明会に行かない=その会社に応募しない ということになります。気になる会社の個別説明会は絶対に応募するようにしましょう。

ちなみに幕張メッセなどの大きな会場で行われる合同説明会は情報を収集できるだけで出席することに別段なんのメリットもありません

担当者も忙しいので特定の学生と話し込むこともできないし、大多数を相手にしているので学生の顔は覚えてもらえません。

ただし学内で開かれる学内合同説明会は別です。

ここに集まる企業はその大学を採用のターゲットとして捉えているためワザワザ説明しにくるのです。採用する意欲は高いので、うまく担当者と仲良くなれば採用の裏ルートに乗れるかもしれません。

友人と必ず面接情報を共有する

一緒に就活する研究室のメンバーや友達は敵ではありません。ともに情報を共有して戦うための仲間です。

うまく連携すれば、A社に興味ないX君がA社の最終面接に行って質問内容を覚えてきてY君に伝え、A社に入りたいY君が面接に綿密な対策を行うというチームプレイが出来ます。筆者が就活していたころも何度かやっていました。

この情報共有で一番大事なのは、個別説明会の日程なども確認しあえることです。就活に力を入れて何十社もみていると個別説明会のメールが届いたときにLINEなどで喚起するので見逃さずに済みます。

特に有名企業の個別説明会などはメールが来てから5-10分ですぐに埋まってしまうことも珍しくなく、これを逃すと永遠に開かれないという企業もあります。東〇インキとか……。

一次面接は面接官ガチャの運ゲー

正直な話をすると一次選考は5年目とかのぺーぺー技術系社員が面接を行ったりするため、合否の判定は面接技量というより面接官と性格が噛み合うかという運ゲーの要素が高まってきます。

彼らなんちゃって面接官に課されている使命は面接した人の「〇人に一人だけ」次の選考に通すことです。

そりゃ自分が一緒に働きたいなと思った学生を次に進ませるのは当たり前です。結婚と同じでフィーリングだけが大事なのです。

つまりソーシャルゲームでいう面接官ガチャです。引き当てた面接官が相性悪ければアウトです。就活中で様々な人の話を聞いてまさに運ゲーだと思いました。

こういった雑な一次選考は特に応募総数の多い人気企業に集まります。変わった製品名を付けることで有名な製薬企業とか、色彩を大切にしてるインクの企業とか……。

少し話して「あ、この面接官と雰囲気が合わないわ」と思ったら終了です。ほぼ100%面接官も同じことを考えているので落とされます。

その企業は残念ですが諦めてください。運がなかったのです。

ただし最終面接付近では人事のプロが面接しますので、応募者の素養が今年に会社へほしい人材像とマッチしているかということを中心に判定します。

だから最終面接付近ではきっちりと対策を行っていきましょう

内定を保持したまま別の内定を取るのは難しい

GWごろになると内定者の数もかなり多くなってきます。内定を取った際に最も考えねばならないのが、内定を保ったまま別の本命企業に挑戦できるか?です。

結論はタイミングによっては可能かもしれないが難しいです。

どの企業でもそうですが、内定を出した学生に逃げられないように教授の推薦書を確保しにきます。教授の推薦書は企業へ提出することは「教授の名前に誓って内定辞退はしません」と宣言することと同義です。

従って推薦状を送付することは実質的な「就活終了」となります。

もし送付後に内定辞退したりすれば今後、その企業の担当者はそんな不届きな学生を排出した大学から一切採用しないようになります。後輩と教授に莫大な迷惑をかけることになるわけです。

内定を待ってくれる期間は2週間程度

学生を内定させたときの企業は大体こう言います。

「内定を受け入れるなら二週間以内に教授推薦書を送ってください。それ以上掛かるならあなたの内定は保証できません」

ある種の脅しですね。要約すれば「お前の代わりは幾らでもいるぞ」です。

企業も採用予定数をみながら採用活動を行っているため、出来るだけ不確定要素は作りたくないのです。

滑り止めの企業に受かったけど、本命企業の選考はまだ始まらない

でも滑り止め企業からは2週間以内に推薦書を出せと迫られる

よくあるパターンです。こういう時の行動は以下の三パターンしかありません。

  1. 推薦状を出さず滑り止め企業の内定を破棄して就活を続ける
  2. 推薦状を出して滑り止め企業に内定を確定する
  3. 推薦状を出して就活を続けて 本命企業に内定したら滑り止め企業を破棄

 

全うな選択をするなら1か2です。ただし精神的な痛みと将来への不安を伴います。

3の選択肢は数年に渡って学内で語り継がれ、後輩や教授から恨まれてもいいなら止めません。3がもっとも就活生にとっては都合のいい選択肢ですから。筆者が聞き及んだ限りでは数年に一回はどこかの研究室でそういう”事件”があるようです。申し訳ないですが筆者としてはおススメしません。

1か2で覚悟を決めてしまうしかないでしょう。

就活中は息抜きを用意する

筆者が就活で息切れしてきたタイミングは4月中旬からです。それまでは「未知の就活っていう場はこんな雰囲気か」と楽しみながらやってましたが、4月中旬には東京駅に降り立った時に「またここか……」と呟いていました。

就活は精神も肉体も疲労しますので息抜きは必須です。筆者は面接で出向いた土地にあるラーメンやスイーツなどの有名店に行くことで面接を楽しみ要素に変えていました。

また休日にはあまり面接のインプットばかりに精神を傾けず、自分の好きなことに時間を費やしてください。筆者は休日中にTVゲームをずっとやってました。4月中旬までくればもう少しで内定が取れる位置にある企業もあるでしょう。あと少しだけ耐えて終わらせて自由の身になりましょう!!

就活豆知識をチェック!