就活で面接は避けて通れません。筆者も就活をしていた頃は挨拶の仕方や服装、面接会場への入り方などで疑問を抱いたことが多くありました。
夏のインターンで初めてやってきた企業の立派なビルを前にして、自分の場違い感を半端なく感じました。ぼーっと荘厳な企業のオフィスを眺めて「ここに入るのか……オレ」ってなった筆者も今や社会人です。要は慣れです。
本稿では面接に赴くときの疑問に対して回答していきたいと思います。
頭髪・スーツ・カバンの汚れは合否に影響しない
はっきり言って化学系の技術系総合職で就活をしている学生に関して、面接官は殆ど気にしていません。
以前に会社で人事部長と話す機会がありましたが、「技術系はどういう思考力があって研究開発がこなせそうかに重きを置いており、多少頭髪が乱れていようが減点対象にはならない」と仰っていました。
ただお客さんと商談で接する機会の多い技術営業職であれば別です。容姿まできっちりと採点対象になっているという言質も取りました。
入室の際のノックは2回?3回?4回?
3回でも4回でも面接官は気にしません。ただトイレノックである2回は少々失礼かなと思う人もいると思います。総合的にみて3回が一番無難です。
正しい方法は日本では3回といわれています。グローバルでは採用面接のような場面では4回が適切なノック数ですが、せっかちなのか日本では3回が正しいとされています。
こんな下らない箇所で減点されたら馬鹿みたいなので3回に統一するのがオススメです。
コートはオフィスに入るタイミングで脱ぐ
就活本にあるように企業のオフィスに入る直前で脱いで折り畳みます。雨などで濡れている場合は入り口のマットが敷いている場所で軽く払ってから、折りたたみます。
外側を内側に向けるようにして腕に引っ掛ければ完成です。
面接では腕に引っ掛けながら移動し、座る際にカバンを下ろします。そしてカバンの上にコートを丸めて置くのがマナーとなっています。
そこまで神経質になるとロボットのような動きになるので意識過ぎないようにしましょう。ベストなのは息をするように自然と出来ることですが、面接の経験を積まねば難しいです。
新卒ならば”初々しくてよい”という目で見てくれます。また化学系技術職の場合は全く採点対象にならないことが多いです。営業などお客さんと面と向かう職業を目指す人は気を付けましょう。細かい所作や話し方まで採点対象です。
面接で本題ではない質問への答え方
「今日はどこから来ましたか? 朝はどんなものを食べてきたんですか?」
面接で自己紹介を終えた後の相手方の第一声で雑談を持ちかけられることがあります。筆者が就活していた時もよく遭遇しました。”雑談力”を見定められているのか!? と最初は警戒していました。
実はそういった類の質問ではありません。面接官は緊張している相手の緊張をほぐそうとしているだけです。普通に「○○線とバスを乗り継いできました」とか答えておけばOKです。
間違っても変な就活本にあるような「家から最寄りの○○駅から出発して○○駅で乗り換えて何分歩いて、○○出口から出てきたら御社の広告を見つけて気が引き締まりました」とか答えちゃダメです!
面接官さんドン引きしちゃいます。
自分が同じ質問してこんな何百文字もあるゴマ擦りまくった回答を言われたと想像してみてください。気持ち悪くて「はっ?」ってなります。筆者が面接官だったら落とそうと思います 笑。
出来るだけ結論から簡便に話す
要するに人が質問をするときは、その趣旨を踏み抜いた”答え”が欲しいのです。
自己紹介なら「名前と出身大学、何を専攻していて、どんな分野に興味があって御社を受けたのか」だけ伝えれば十分です。
ここに趣味や年齢、座右の銘などの要素を盛り込んでしまうと相手が欲しい回答からズレてしまいます。面接の初っ端で聞く自己紹介で面接官が知りたい情報は「用意した履歴書が本人と合致しているか、学歴は正しいか、当社を受けようと思った根拠」くらいのものです。
趣味や座右の銘だって伝えたい内容ならESに盛り込んでいるはず。なので自己紹介でいうべき内容ではありません。
人間は自分が主張したい生き物
じいちゃんばあちゃんの井戸端会議って遭遇したことないでしょうか。
面白いことに彼らは自分が言いたいことを主張しあっていますが、相手の言い分はあまり聞いていません。互いが自分の好きなことを主張して満足して帰っていくのです。
人間は自分が主張したい生き物です。なので基本的に就活生の話が長引くに従って、面接官からみた印象が悪くなっていきます。
相手の話を聞いてあげるのは結構神経を使いますからね。これにより就活生は自分をアピールするはずが、落選に自分から近づいていっているのです。
問われたことだけを簡潔に話すのがベストチョイスです。
面接の合否って受けた雰囲気で分かる
分かりません、、と書きたいところですが、長く就職活動していると実はなんとなく分かります。
「お、今回は完璧に面接が上手くできたな!」と思った面接は大きな確率で落ちます。逆に「うわ……滅茶苦茶問い詰められて全然答えられなかった」と思った面接は大体受かります 笑
「上手く話せたと思った時」って実は相手が喋らせてくれてるんです。面接官が興味のなくなった学生には適当に質問して大いに語らせてあげます。
去り行く者に気持ちよく帰らせてあげようという、せめてもの情けでしょうか。
「全然答えられなかった時」って実は相手が興味津々で色々深堀りして聞いているんです。物事って上辺をなぞるのは簡単ですが、細部を答えるのはしっかりした芯がないと難しい芸当です。
つまり全然答えられなかった=面接官があなたに興味津々 ということです。そりゃあ通過しやすいですわな。
弊社が第一志望ですか?
この質問は新卒ならば面接で誰もが数回は聞くと思うが、NOと答えていいことは一つもない。従って自分の良心を傷つけてでも真顔でYESと答えておくと選考に残れる確率がかなりUPする。
大事なのは当たり前だろうという雰囲気で即答すること。一瞬でも躊躇したりすると、面接官を不安にさせるため不利になる。絶対に何度も聞くことになるので、この質問に対するシミュレーションだけは確実にしておいた方がいい。
結論:絶対にYES!! 有利に進めたいなら絶対に!!!